先日、携帯業界の情報を詳しくお聞きしました。
携帯キャリア3社で、顧客数の差がなくなってきました。
電気通信事業者協会(TCA)と携帯電話事業者各社は、
2013年10月期の携帯電話契約数を発表しました。
今回は、新型iPhone 5s/5cが9月20日に発売してから一般ユーザーへの供給がかなり安定した中での結果ですので、消費者の各キャリア人気度や動向で参考になります。
(今回から、ウィルコムとBWAは、数量的に公開が恥ずかしいのでしょうか? 契約数の公表を遠慮されているようです・・・)
現在の回線契約数は、135,308,100です。
これは、日本の総人口数を既に超えた10兆円産業です。
実際の端末所有者の多くは、15才〜65才の利用者層が多く、ガラケー&スマホやタブレット・会社の支給端末など複数回線持ちのビジネスマンが増えたからだと思います。
今後も微増していくでしょう。
回線契約総数 135,308,100
NTTドコモ 61,809,100(45.7%)
KDDI(au) 39,204,100(29.0%)
ソフトバンク 34,294,900(25.3%)
平成25年9月の中間連結決算は、
NTTドコモ 7,431億円
KDDI(au) 3,476億円
ソフトバンク 7,150億円(米スプリント社も含)
携帯キャリア | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
NTTドコモ | -125,400 | -135,800 | -146,900 | -112,400 | -145,000 | -133,100 | -93,100 |
KDDI | 74,400 | 81,600 | 85,300 | 70,100 | 87,700 | 110,800 | 83,900 |
ソフトバンク | 49,700 | 52,300 | 59,900 | 40,600 | 56,800 | 22,700 | 8,300 |
ドコモは、
iPhone導入した事で、流出に多少の歯止めは掛かったようです。
(ソフトバンクが自爆しただけ?のような気もしますが)
ソフトバンクとauは、
契約件数を伸ばしており、過去最高益を記録。
- 電波回線の優位性(地域性)も少なくなりました。
- キャリアメールを継続する理由も薄れました。
- ドコモ店員の質も下がり、ユーザーが得する提案はありません。
普通なら長期契約者が優遇されるべきですが、
データの通り、同じキャリアに永く居残るメリットが見つかりません・・・
MNPがお得!
「ドコモからソフトバンクかauに、MNPで乗り換えした方がお得だ!」と云われます。
何故か?
ソフトバンクとauは、新規顧客を獲得する為にドコモより得するキャンペーンや、転入客にキャッシュバックを配っています。
ソフトバンクとauの戦略は、
・iPhoneの導入
・ドコモ客を転入させる特典
つまり、
「良い商材」と「顧客満足」
(2013/9月からドコモもiPhoneを導入しました)
実は、「釣った魚に餌をやらない!」
新規顧客を得るための単なる餌撒きですが、
どうせ、ドコモに永く居ても餌すら貰えないので、
最初に餌が貰えるだけでもマシ!
MNP客は、格安料金やキャッシュバックで「オモテナシ」される訳ですw
ドコモの戦略?
ドコモが他社と同様の戦略で、しかも後手後手で同じ事やってもダメで、ドコモのやるべき事は、顧客保守であって他社からの乗り換えを促進する事ではないのですから、現在のドコモユーザーに「他社に転出せずに、ドコモで良かった」と言われるような「顧客満足」で、他社とは逆の守の戦略を行えば良かったはずです。
更に、米国のAppleに対抗してか、国産メーカーを切り、韓国のSAMSUNG/GALAXYをツートップに置き、国産メーカーを切り捨てたという方向性も日本人ユーザーには受け入れられなかったのでしょう。
多くの顧客が望む簡単な話が、頭のお堅い経営陣はいまだにわかっていないようで、もう手遅れって感じでしょうか・・・
反面教師かもしれませんが、大手の戦略は経営でのお手本になります。
個人的には、キッカケや経過はどうあれ、
最後に顧客が満足していれば成功だと考えております。
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