先日、打ち合わせの席で、久々にベネフィットという言葉が聞こえ、マーケティングのスイッチが入ってしまいましたので、忘れない内に備忘録としてここに残します。
何気ない言い方ひとつで、人の心は動きます。
人間ですから、性格だけじゃなく、その時の空気や気分で変わるでしょうから、何が正解かなんて話でもありません。
A君「お腹すいた〜 ラーメン食べたい!」
B君「徒歩5分のところにラーメン屋あるけど行く?」
C君「とんこつ味噌がめっちゃ美味しい人気のラーメン屋、行ってみる?」
合理的なB君と、グルメなC君、何気ない昼時の会話でした。
お腹すいた → B君は一番近いラーメン屋を教えた。
ラーメン食べたい → B君はラーメン屋を教えた。
ストレートに答えたB君が的確かもしれません。
しかし、C君紹介のラーメン屋に皆で行ったそうです。
一番の理由は、C君の言葉に、
「美味しい・人気の」という、恐ろしいキーワードが隠れていたからです。
あなたはB君派? C君派?
(実は、B君のラーメン屋も人気店でした。B君の言葉足らず! 良くある話です。情報伝達は難しい? いえC君は簡単に伝えました)
当然、ウェブサイト内の文章でもB君C君のような差があります。
単に、商品やサービスの説明を詳しく書けば良いでのしょうか?
説明書ならそれで完璧でしょうが、商用サイトなら売れないサイトになる可能性があります・・・
訪問者やユーザーが求めている何かを想定し、色々な提案をする事で、良いイメージを見い出させてあげる事が重要です。
ベネフィット: メリットから得られる結果/利益/満足
商品棚にある見本、テレビショッピングの使用例、キャッチコピー、想像を掻き立てます。
RIZAP「結果をコミットする」
結果を最重要視したキャッチコピーですね。
C君は、単にラーメン屋を教えるのではなく「美味しい」ラーメン屋を紹介した事で、知らず知らずにA君を誘惑してしまったのです。
つまり、皆さんは商品やサービスを提供するにあたり、
その商品やサービスを利用した結果「こんなに素晴らしいベネフィットがありますよ!」とイメージさせた。
消費者も出費する時には、自分自身に理由付けします。
安いから・質が良いから・今すぐ使うから・便利だから・美味しいから・楽しいから・面白いから・好きだから・かっこいいから・可愛いから・みんな持ってるから、等々
「○○だから良いよね」独り言で言いきかせてる人もいます。
色々な理由を付けては迷いを断ち切り、自分自身を納得させて正当化する心理です。
想像力豊かな消費者なら勝手にベネフィットを妄想してくれますがw
想定外のベネフィットなんて誰も想像できません。
なので、こちらから先にベネフィットとして提案してあげましょう。
(満足された方の実際の使用例や実用例・口コミでも良いのです)
担当者なら簡単な事ですよね。
ついでにWEBサイトのPR内容もご参考に!
ちなみに、おススメのラーメン屋を紹介していた時のC君のテンションは上がります。当然、説得力も上がる訳です。
お互いに、ベネフィットを共有しようとする心理でしょうか。
ウェブページの内容も、そう考えて取り掛かると魅力的でワクワクするようなページになるでしょう。 結果、訪問者から共感を得られ、売上にも繋がるはずです。
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