相互リンクを依頼されたとの事で、クラさんに相談されました。
依頼メールの内容は、
「双方のメリットの為に、御社HPとの相互リンクをお願いさせて頂きたく存じます。」
との事だそうです。
依頼主のウェブサイトを拝見すると、
若い女性店主の顔写真を掲載しているような綺麗な商用サイトなので、
少し安心したのですが、
サイドメニューに、Link集が1.2.3.4.5ページもあり、
相互リンクしまくり放題の商用サイトでしたw
念の為に、Link集ページも拝見すると、
FirefoxのSEアドオンに全リンクが反応!
rel="nofollow"が仕込んでありました。
<a href="http://example.com/" rel="nofollow">リンク</a>
簡単に言えば、リンク先をフォローするか、しないかの問題で、
rel="nofollow"を付ければ、
「リンクは貼るけど、リンク先は無関係サイトだよ」って事。
(nofollowは、掲示板やブログコメントなどでも利用されます)
本来、相互リンクというのは、
お互いのギブアンドテイクの被リンク効果で、
検索エンジンで優位になるという、古風なSEOなのですが、
(近年は、相互リンクをベタベタ貼るとサイト品質を下げるとも言われています)
相互リンクでアンカータグにrel="nofollow"を入れるサイトは、
検索エンジンに、その発リンクポイントを無視させるので、
発リンク先への効果は一切ありません。
nofollowが無い方の被リンクポイントだけがカウントされるので、
結果、ギブアンドテイクの双方のメリットは無く、
相互リンクの構図は崩れ、一方通行のSEO効果となります・・・
Googleでは、有料広告の場合には、rel="nofollow"を入れて、
被リンク効果を発生させないようにガイドラインでも謳っています。
クリックさせるだけの有料広告は、rel="nofollow"ならOKだが、
検索結果を意図的に上げる為の有料リンクやリンクファームはNGって事です。
これは、
検索結果を公平にする為でもあり、
意図的に検索結果が有利になってもいけないし、
有料広告が有料リンクになってはいけないからです。
つまり、この女性店主のサイトが、
正規リンクの受け手として有利になるSEO効果を得ようとしている相互リンクを装った詐欺です。
(詐欺と言うほどの実際の被害はありませんが)
既にこのサイトと関わっている200件程度もの相互リンク先のサイトオーナーが、
この女性店主に騙されている訳なのです・・・
相互リンクの依頼が来た場合には、nofollowが本当に無いか、アンカータグのソースを確認しましょう。
追記: そのページがrobot拒否しているページの場合も無意味なので、要確認。